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のっとられたマイホーム 2

けったいな人

一筋の希望を託した
マイホーム・・・

 

ワタシが見つけ

ワタシが気に入って

ワタシが決断して


ワタシが家具もカーテンも

作り付けの棚もインテリアも

 

部屋のレイアウトも

すべて考えて

準備して

 

ほのかな希望を託して

 

娘の喜ぶ顔が
見られたら、と

 

願いを込めて

手に入れたマイホーム。

 

ワタシを閉め出し、
居座った義父母。


ワタシの愛用の

キッチン用具も食器も

もう手元にはもどらなかった。

 

ずいぶん経って

 

残していっていた衣類を
よこされたとき


スーツも

ワンピースも

・・・何もかも


白いビニール袋に
雑にがさっと
入れられていて

 

泣きたい気持ちになった。


管理人さんやご近所には

抜け目なく

粗品を持って
ご挨拶まわり。


”いい人”を

演じていたようだけど


ワタシと会った時の

管理人さんの
気の毒そうな表情。


ワタシからは
詳しくは話さないが
何となく

状況を察してくれていた

瞳だった。

 

理解できない
けったいな人達。

 

陰でワタシを

「あの女」と
呼んでおきながら

愚息を許してやってくれ」

と土下座する真似をした義父。

 

「ああ苦しい、胸がくるしい・・・」

と演じて撹乱させようとした義父。

 

ああ

 

この世には

けったいな人がいるもんだ。

 

★自分の気分がしっくりくる家具やインテリアを集めるのが好きだった。
  高価なもので揃えることはできなくても、こだわりを持ちたいものは厳選して・・・

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