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ひとりで抱え込まないでね、と人は言う。・・・が。

ああ介護

いよいよ介護生活、真っ只中
実感。

退院した母は
家での生活にもどったものの
入院生活で筋力がガクンと落ち
歩行はおろか、わずかな間も
立っているのが難しい状況。

食べるために
スプーンを茶碗から口へと
運ぶ動作すらつらい。


さらには
口をあける、噛む、飲み込む
そのわずかな動きさえ
苦痛らしい。


自分で食べることを放棄。

全介助で食べさせる。


唇のわずかなスキマに
スプーンを入れようとすると
上唇で食物が押し返される。


「あーんと大きく口を開けて〜」

「縦にあーんと開けて〜」

「口閉じて〜。ムニャムニャして」

「ごっくん。ゆっくり飲み込んで」

1つ1つ言い聞かせながらで
なければ
食べるというごく自然な
動作ができない。


もう舌でつぶせるような
やわらかい
とろみづけをした
ムース状のものだ。


それすら飲み込めずに
気づけば
動きの止まった口の端から
垂れ落ちていたりする。

口を動かすのが
しんどくて
「もういい」
と勝手に終了宣言する。

それでも
数分間 休憩をとって
再びそろーりと
口に運んでみると
また受け入れることもある。


「食べないと
体が動かなくなるよ」

「力が入らなくなるよ」

「生きていけないよ」

 

様々なことを言って励まし
少しでも多く
栄養を取ってもらおうと
必死。


それでも食べる量は
1歳児より少ない。

 

栄養価の高いゼリーや
ドリンクで補おうとするが
それもまた
同じように
なかなか入っていかない。

時間がかかる。

仕事の日の朝は
気が気でない。


立つ、座る、歩く

全てにおいて
介助が必要となり、
横から 後ろから
斜めから
支える。

最近体が痛い。

筋肉痛と
筋肉痛ではない痛みが
背中に。

筋ちがえ?

 

自分の体にも
影響が出始めている。

仕事への影響も
心配になる。

急な欠勤も避けられない。

ご迷惑をおかけします・・・

でも
あまり気にしすぎては
神経が持たない

それも分かってる。


”ひとりで抱え込まないでね”

”何でも相談してくださいね”

そうかけてもらう言葉が
頭の上を通りすぎていく。


【介護の相談にのります、
 お電話ください】

という公的機関の文言にすがり
電話をしてみたら


「申し訳ございません。
そういった内容への対応は
こちらでは・・・」

 そういうことが重なると
本当にしんどい。


でも、
だいじょうぶ!


これまでもサバイブ
してきたんだもん。

だいじょうぶ、

だいじょうぶ。

 

 ※痩せて骨が浮き彫りになってくると、背中に褥瘡ができ痛々しいのです・・・(涙)

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