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母の入院と認知症 進行の心配 2

ああ介護

入院中の母の元を訪れた。


眠そうに、
薄く目を開けた母。

 

「調子はどう?」
「ご飯は食べられた?」


食べ物を咀しゃくして
飲み込む力が衰えて


もともとこの数ヶ月は
柔らかいものばかり
食べていたけれど、

さらに衰えが進み・・・


ゼリーや
ムース状の加工食
と お粥 。

 

入院時は点滴のみ
だったところから
少しずつ
口から食べる生活の
復活を目指して
観察、指導を受けている。

 

「・・・食べられへんなぁ」

「美味しないわ」


様々な食材の味を
ムース状にしてある
とは言え
見た目や食感が
同じようなものばかりでは
食欲もわかないだろうな。


それが原因か
機能面の問題なのか
食べ残しているらしい。


今 何時頃かわかるか
とか

今日もリハビリで体動かしたか
とか

今日はお風呂の日だったか
とか


色々と質問を投げかけてみる。


よく話すし、
受け答えもいくぶんか
しっかりしているように感じる。


しかし
そんな会話の中で突然に

 

「今から一緒に帰ろーか」
などと言ったりする。


退院日もまだ決まっていないし
もちろん手続きもふまないと。


まずは家に帰っても
食事が取れるように
ならないとね、

と納得させる。


退院後の生活を思うと
正直なところ不安。


これまでも
仕事をしながら
母の世話をしてきたものの
世話にかかる時間が
さらに増えることに
なるだろうし


時間的余裕と

精神的余裕・・・

うまく作っていかないと。

 

ええっ驚くような行動を
母がしてしまって
そのあと始末に時間を取られ、
それが出勤前だったりすると
汗をかいたこともある。


自分自身が
追いつめられて
つい声を荒げたく
なることもあった。


こうしちゃいけないよ、
こうこうだから、
こうこうして、と

丁寧に説明しても

「わからへん、わからへん」

と聞く耳も持たれないと
責任逃れだけを
しているように感じられ、


ふつふつと腹が立ってくる。

 

認知症の症状だから
仕方がないことは
分かっているから


自分のマインドの中で
ブツブツ文句を言ってた。


あ’’あ’’〜〜〜〜〜〜!!


と体からどす黒いものを
出すような気持ちで
息を吐いた。

 

9月のある土曜、大型本屋さんで
認知症についての書籍の
特設コーナーを見つけた。


認知症の人の感じ方を
漫画化してある本が
目についた。


認知症の
おばあちゃんが
生活習慣の普通のことが
わからなくなって
頭の中がパニックに
なっている。

そこへご主人のおじいちゃんが


「何やってるんだ!」
「さっさとしろよ」
と怒鳴りつけ、


おばあちゃんの
行動のおかしさを
指摘する。


パニックの上に
怒鳴られて

ますます恐怖に
追い詰められている
おばあちゃんには

おじいちゃんが
自分の知らない怖い人に
見えている・・・。

 

そんな内容のページの絵が
頭に焼き付いている。

 

認知症の人の感じ方って
こんな風なんだ・・・


頭に焼き付いているまま
しっかり保存しておこう、

そう思った。

不安や迷いを訴えた時、

大丈夫よ、

と言ってあげるのが
一番いいように思う。

大丈夫。

 

 ★だんだん固形物を食べることが難しくなってきた。食欲がない時でもデザート系なら食べられる   
  みたい。好きなものでカロリー摂ってもらお!

 

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