母 86歳。
要介護4。
デイサービスに通っている。
身体の自由がきかなくなっている上に
認知症も進んでいる。
この半年ほどの間にさらに
進んだように思う。
日常の基本的な習慣さえ
忘れて分からなくなってきた。
寝る支度をしに行って、
お昼にはいていた布のパンツの上から
夜用の紙パンツをはいていたりする。
トイレで小用を足した後、
この後どうしたらいいか分からない、
と言って呆然と座ったままだったりする。
口元がゆるんでしまって
半開きになっている口元から
よだれをポトポト落としながら
歩いていたりする。
こうだよ、
こうしてね、
と教わったことが毎日リセットされる。
初めて聞くように
「そうかぁ」
などと言っている。
そして尋ねられたことには大抵
「わからん」
と言う。
自分ひとりでは
判断できないことが増え、
身体能力的にも
うまくできないことが増え、
時間がかかり、
どんどん
子どもにかえっていっているみたいだ。
子どもの頃、世話をしてもらった母を
今度は子どものように世話をするワタシ。
靴下なんかはかせてあげていると
本当に不思議な気持ちになる。
生活習慣は忘れても
家族のことは
忘れないでいてほしい。
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